ご予約の時から確認は始まっています
当院では、ご予約をいただく時に、症状や年齢などをある程度伺います。その段階から、症状の背景や原因を考えるための準備を始めています。
また、カウンセリングをとても大切にしています。特に初回の方には、これまでの経過や日常の過ごし方を丁寧に伺います。症状によって、確認する内容は変わります。
肩の痛みで来院された方
以前、「70歳代男性で、整形外科で左の腱板断裂と診断され、湿布をもらったものの痛みが強い」というご相談がありました。
お話を伺うと、長年、電気工事の仕事をされており、肩を何度も痛めてきたこと、仕事で重量物を運ぶことがあることなどが分かりました。
肩だけの問題ではないかもしれないと考え、腰の状態についても伺うと、「夜、疼いて眠れない」とおっしゃいました。肩だけでなく、全身の使い方や仕事による負担が関係している可能性が見えてきました。
その後、肩の動かせる範囲、重量物を運ぶ際の姿勢、ご家庭でくつろいでいる時の姿勢などを再現していただき、身体の状態を確認しながら施療を重ねました。6回ほどの施療後には、ご本人も身体の変化を感じておられました。
これは個別の一例です。同じ診断名や症状であっても、状態、原因、経過、感じ方は人によって異なります。
身体の外に背景があることも
近年は、「どこが痛いというより、全身が疲れている」「ストレスが重なっている」というご相談も増えています。
ご家族のこと、介護、相続、職場での人間関係など、身体の不調の背景にはさまざまな事情があります。このような場合は、ご本人が自らお話しになる範囲で、時間をかけて伺います。個人情報の取り扱いにも十分配慮します。
「症状だけでなく原因を見る」ということ
私は、かつて高校教師をしていました。問題行動を起こした生徒を指導する時にも、表面に見えている行動だけでなく、その奥にある事情を考えていました。
肩が痛いから肩だけを見る。腰が痛いから腰だけを施療する。当院ではそれだけではなく、「なぜ、その症状が起きたのか」を一緒に考えます。身体の使い方や生活上の負担を含めて確認することで、つらさを軽くするための糸口が見つかる場合があるからです。
長く続く痛みや繰り返す不調でお悩みの方は、一度お気軽にご相談ください。
強い痛み、急な症状、けがなどがある場合は、まず医療機関を受診してください。症状によっては、医療機関への相談をお勧めすることがあります。


